• 認知トレーニング(ニューロトラッカー)により、スポーツの競技力、パフォーマンス向上、高齢者や子どもの脳力も伸ばします。

日本人と脳トレ

以前スポーツにおける認知能力についてお話ししました。
スポーツにとって状況を把握し、そして判断し、次の行動に移す能力はとても重要だということは誰もが分かっていると思います。状況把握は主に視覚から行います(80%)ので、いわゆるスポーツビジョンという観点が注目されています。状況判断は脳が行いますので、これにはメンタルな側面があります。行動に移すには身体能力が関与します。それぞれ重要な能力なのですがこれらを統合する能力こそがスポーツ認知能力といえます。

この能力を伸ばすにはどうしたらいいかという明確な答えは最近までありませんでした。日本においてはいまだにこのトレーニング方法がスポーツ界に取り入れられていません。練習や試合の経験、そしてこれまでのメンタルトレーニングがこの能力を伸ばすと考えられていますが、それだけでは十分に効果を上げることはできません。

欧米ではこのことに気づいて、スポーツ認知能力を高めるためのトレーニング方法が開発されました。ここで重要なことなのですが、このトレーニングは実際に体験してもその効果がすぐにはわかりづらいところがあります。筋力トレーニングならばそのトレーニングを続ければ筋力が高まるだろうと想像がつきます。持久的トレーニングも柔軟性のトレーニングも同じことが言えます。スポーツ認知トレーニングはそうではないのです。ここに日本での普及が遅れている原因があります。ではなぜ欧米ではスムーズな展開がみられたのでしょうか。
それは、欧米の指導者がその方法論の理論的な確かさ、研究の成果、そして実践での実績を説明されれば、その価値を納得できる柔軟な考え方を持っているからです。そして、それではまず試してみようと言うことになります。自分の感覚では理解できないことでも、理論的に確かならば試す価値はある、特に抽象的な概念についてはなかなか直感できなくても、真実が隠れているかもしれないと考えます。
しかし、日本人は抽象的な概念についての理解があまり得意ではありません。自分の感覚に合わないとなかなか取り入れようとはしません。私がこれまでスポーツ認知トレーニングの展開で苦労したのはまさにこの点です。体験の依頼があり体験してもらいます。ほとんどすべての人はその意味や価値が分からないので受け入れてもらえません。そもそも体験してすぐわかるようなものならばとっくに普及しているはずです。言い換えれば体験は不必要でむしろマイナスの効果になってしまっていたわけです。
長くなりましたので続きは次回に回すことにします。

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